顔のたるみ改善にプラセンタよりすごいフラーレン効果とは
話題の美容成分フラーレンは、1985年に発見されました。ダイヤモンドと同じく炭素から構成される物質です。炭素の分子が60個連なり、サッカーボールのような構造をしています。別名バックミンスター・フラーレンとも呼ばれます。これは、フラーレンの構造に似ているドーム建築物にちなみ、その建築物のデザイナー、バックミンスター・フラー氏の名前に由来しているようです。
フラーレン発見者のクロトー博士らが1996年にノーベル化学賞を受賞し、話題になりました。フラーレンは、世界的に有名な某キャラクターが住む谷のモデルとして有名なフィンランド国境近くにある、ロシアのカレリア共和国から採取される「シュンカイト」という石の中から発見されました。
シュンカイトは、ヒーリングストーンとして昔から親しまれている石です。16世紀頃、皇帝がその地域に保養所を設け、そこで治療すると病いの治りが早まるという伝説が残っていると言われています。そのような神秘的な石から発見されたフラーレンには、プラセンタよりすごいコラーゲンサポート力もあります。どれほど優れた効果があるのかをまとめてみました。
顔のたるみ改善に利用したいフラーレンの特徴
フラーレンの大きな特徴は、強い抗酸化力です。活性酸素をスポンジのように吸い取ってくれる働きがあります。よく耳にするアンチエイジング成分には、ビタミンC、アスタキサンチン、コエンザイムQ10などがあります。これらの成分は、自身が身代わりに酸化して、人間の肌を守ってくれるという性質があります。
一方、フラーレンは、活性酸素を吸着・除去し、掃除機のようにお肌の活性酸素を吸い取る働きがあります。紫外線やストレスで破壊されがちな抗酸化成分と違い、持続性にも優れ、効果が長持ちする点も大きな特徴です。
また、フラーレンには、コラーゲンの生成をサポートする作用があります。その作用は、プラセンタよりすごいと言われ、プラセンタの800倍と言われています。強い抗酸化作用もコラーゲン生成サポート作用も老化予防には欠かせない作用ですので、年齢肌には、大切な成分と考えられます。
顔のたるみに働きかけるフラーレンの種類と化粧品を選ぶポイント
化粧品の原料として使用されるフラーレンには、4つの種類があります。先に、2種類のフラーレンが開発されました。
- ラジカルスポンジ(R.S.)→水溶性フラーレン
- リポフラーレン(L.F)→脂溶性フラーレン
上記のフラーレンだけでは、化粧品原料として機能しない部分があると考えられ、更に、保湿と浸透性に優れたフラーレンが開発されました。
- ヴェールフラーレン(V.F)→粉末フラーレン
- モイストフラーレン(M.F)→ラメラ構造フラーレン
モイストフラーレンは、保湿力に優れたフラーレンです。ラジカルスポンジを更に進化させ、「保湿力と浸透性」をプラスしたフラーレンです。水分、油分の両方になじみが良い、ラメラ構造のフラーレンです。
上記のフラーレンが化粧品に1%以上配合されている場合、フラーレンのロゴが化粧品に表記されています。ロゴは、上記画像にあるものです。フラーレン配合の化粧品の利用を考える場合には、ロゴの表記があることを確認することが大切です。
顔のたるみ改善に期待するフラーレンの効果とは
強い抗酸化力をもつフラーレンですが、他にも期待できる効果がいくつかあります。
フラーレンには、コラーゲン生成をサポートする働きがあります。コラーゲン生成のサポートとして代表的なものに、プラセンタ成長因子が挙げられます。フラーレンは、プラセンタの800倍のコラーゲン生成のサポート力があるようです。コラーゲンが生成されることで、内側から肌のハリと弾力を生み出し、若々しい肌を作り出してくれます。
フラーレンは、一度、肌の中に入ると、皮膚細胞に11時間はとどまってくれることが研究で明らかになっています。その間に、過剰な活性酸素をキャッチし、排出してくれる働きがあります。朝と夜のスキンケアにフラーレンを取り入れることで、過剰な活性酸素を常に取り除くことができて、肌の老化を防止することができます。
フラーレンの抗酸化力は、ビタミンCの125倍と言われています。フラーレンの優れた特徴が数字からもわかります。
活性酸素が過剰になってしまうとお肌の酸化が進み、酸化ストレスにより、角質のバリア機能が低下してしまいます。バリア機能が低下すると肌のトラブルを起こしやすい敏感肌の原因になります。フラーレンには、過剰な活性酸素を吸い取り、角質を整える効果があるので、バリア機能を正常に戻してくれます。
お肌に紫外線が当たると、活性酸素が発生します。活性酸素により、肌細胞が傷ついたり、メラニンが生成されます。フラーレンが活性酸素を除去してくれることで、メラニン生成が抑制され、紫外線ダメージを防ぎます。
バリア機能が正常化されると、お肌のターンオーバーも正常化されます。肌が本来持つセラミドなどの天然保湿因子で細胞が満たされ、お肌の内側からの潤いを取り戻すことができます。
顔のたるみ改善に効果がアップするフラーレンと相性の良い成分
上記までで、フラーレンの特徴などを紹介しましたが、フラーレンと一緒に摂取することで、更に顔のたるみ改善効果をアップさせる成分というのが存在します。それが、ビタミンC誘導体です。ビタミンC誘導体は、フラーレンととっても相性が良い成分です。
ビタミンCは、様々な化粧品の成分として利用されていますが、そのままだと酸化しやすいため、「ビタミンC誘導体」という形で化粧品に使われています。ビタミンC誘導体は、コラーゲン生成を促進させる作用やセラミド合成を促進させる作用があります。また、メラニン色素生成抑制作用もあります。
しかし、ビタミンC誘導体は、肌に触れた瞬間から活性酸素によって酸化が始まってしまいます。効果の持続期間が短いのです。そこで、活性酸素を吸収してくれるフラーレンと一緒ならば、ビタミンC誘導体は、酸化せず、効果が持続されると考えられます。フラーレンが、ビタミンC誘導体を活性酸素から守ってくれることになります。
フラーレン配合の化粧品を考える場合には、まず、ロゴ入りを確認して、ビタミンC誘導体もセットになっているか確認するとお肌により良い化粧品を見付けられると思います。是非、参考にしていただけるとうれしいです。